創造主である神はこの世をとても愛しておられ(ヨハネ3:16)、「すべての人」が救われることを願われます。ですから、その心はいつも世界の中の「一つの魂」(ルカ15:4)に向けられています。

神は、世界を救うために、キリストの体である「教会」を「世界」に設立し、キリストの体の部分であるクリスチャンが、神の民として世界で生きるようにされたのです。

世界を救うために私たちを「世界」に遣わされた神様は(17:18)、私たちの「共同体」を通して働き、私たちの「一致」を通してさらに大きな働きを成し遂げてくださいます(ヨハネ17:22)。

私たちは、「失われた魂を救う」という大宣教命令を果たすために、家の教会ではそのメンバーたちと、教会では信徒たちと「一致」していかなければならないのです。さらに、地域教会が「世界」に普遍的な教会を設立するために「一致」し、より多くの人々が救われて主の教会に加えられ、結果として「神の王国」が拡大するとき、神が栄光を受けることになるのです。

この牧者カンファレンスに来られる牧者の皆さんには、世界のすべての人々を救うために十字架で死なれた唯一の救い主イエスの愛(One for All)を今一度思い起こしていただきたい、というのが私たちの深い願いであります。そして、私たちクリスチャンが、文化や言葉の違いの中で、神様の願いである大宣教命令(One Mission)を果たすために、教派の壁を越えて一つの共同体(One Body)を追い求めていくこと(All for One)でありたいと願っています。

従いまして、2023年度の牧者カンファレンスのテーマは、次の通りです。

テーマ聖句:

コリント人への手紙 第二 5章14~15節

「というのは、キリストの愛が私たちを捕らえているからです。私たちはこう考えました。一人の人がすべての人のために死んだ以上、すべての人が死んだのである、と。

キリストはすべての人のために死なれました。それは、生きている人々が、もはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった方のために生きるためです。」

エペソの手紙 4章4~6節

「あなたがたが召された、その召しの望みが一つであったのと同じように、からだは一つ、御霊は一つです。

主はひとり、信仰は一つ、バプテスマは一つです。

すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちにおられる、すべてのものの父である神はただひとりです。」